2018.04.02
ポリプロピレン袋の基礎知識

ポリプロピレンフィルムを袋に加工したものが「PP袋」になります。
任意の幅にカットしてシートとしても利用されています。
ポリプロピレンの種類について
包装材としてはOPPが一般的ですが、PPはOPP・CPP・IPPと大きく3つに分類されます。
OPP
二軸延伸ポリプロピレンと呼ばれており、製造時に延伸し熱をかけます。
この工程により透明度の高く、防湿性にも優れたフィルムになります。
しかし衝撃には弱く、ヒートシール性が悪いため、部分的な糊を塗布した袋が考案されています。
CPP
無延伸ポリプロピレンと呼ばれているCPPはOPPの前段階のフィルムです。
製造時に延伸・熱処理を行わない為、OPPと比べて透明性が低く、柔らかく伸びが良くなります。
熱に溶けやすくシール強度が高くなるため、ラミネート用のシーラント材としても利用されます。
IPP
インフレーションポリプロピレンと呼ばれています。
OPPとCPPはシート状に製造されるのに対し、IPPはポリ袋と同様、チューブ状に製造されます。
1ヶ所のシール加工で袋状になる為、安価に製造できますが、
OPP・CPPと比べ、透明度が低下、厚みの精度が落ちるなどの欠点もあります。
ポリプロピレン 材質一覧
材質 | 透明度 | 特徴 | |
OPP | 二軸延伸ポリプロピレン | 高い | 防湿性が高い 部分的なシール加工 |
CPP | 無延伸ポリプロピレン | 標準 | シール強度が高い 柔らかく伸びが良い |
IPP | インフレーションポリプロピレン | 低い | 安価で購入可能 品質の精度に欠点あり |
PPの袋は材質によって用途が分かれており、外見だけでは判断がつきにくいものです。
袋選定に迷われたら、弊社営業担当者までお気軽にお問合わせ下さい。