2017.12.25
粘着テープの豆知識
今回は粘着テープに関する豆知識を紹介します。
粘着テープに使用される粘着剤
粘着剤はゴムと樹脂でできています。
ゴム
自然由来の天然ゴムや石油から作られた合成ゴムが代表的です。
練っていくと分子がちぎれて柔らかくなります。
この柔らかさを調整することで粘着を強さを意図的に作ることができます。
樹脂
樹脂は松脂などの自然由来のものと石油から作られた石油樹脂が代表的です。
塗料や接着剤の材料にもなり、表面エネルギー粘性(濡れていく・流れていく特性)を持っています。
これにより粘着特性をコントロールすることができます。
粘着について
粘着は、表面同士で引き合う力と粘着剤の粘弾性で粘着すると言われています。
濡れ
表面同士で引き合う力は、濡れの現象です。
表面に水滴を垂らすと、水滴が広がる場合とはじくような場合があります。これは表面エネルギーにより濡れ方が変わるためです。
粘弾性
流れて馴染んでいく粘性、力が加わった時にその力を緩和する弾性、それらを併せたものです。
調整することで粘着テープの特性を引き出すことができます。
粘着剤の種類
ゴム系・アクリル系・シリコーン系に分けられます。
ゴム系
代表的にはゴムの木からとった天然ゴムに石油樹脂を混合したものです。
何でもよくつき、剥がしやすい特徴があります。
合成ゴムには防水・制振性に優れたブチルゴムなどがあります。
アクリル系
石油から作られおり、蜘蛛の糸を参考に作り出されたと言われています。
耐久性に優れ、透明かつ不純物も少ないことから文具用・電機・電子用と幅広く使用されています。
比較的高価で、モノによっては付きにくい性質があります。
シリコーン系
ガラスを原材料とするため耐久性、耐熱性に優れ、つきにくい材料にもつきやすい性質が特徴です。
高価なため主流にはなりませんが、高熱のマスキング用途や剥離剤部材の接続用として使用されます。
粘着テープに関する豆知識を紹介しました。
お客様の用途に応じたお見積り可能ですので、弊社担当までお気軽にお問い合わせください。